最近注目されている「賃貸併用住宅」とは?
「賃貸併用住宅」とは自分の所有している土地に建てる住宅の一部を、賃貸住宅にしてその家賃収入で、自分の住宅ローンの返済に当てる建物をさします。
そして最近、賃貸併用住宅を建てる方が増えています。
理由は賃貸併用住宅を建てる時に自分の居住部分の面積が、建物面積の全体の50%以上あれば住宅ローンを組むことができるからです。
通常の不動産投資として賃貸物件を購入する場合、事業資金になるため銀行などの融資審査が厳しい上に、自己資金も2~3割ほど要求される事が多いのでなかなか大変です。
しかし住宅ローンならば、少ない自己資金と低金利で借りることができるので魅力的です。
賃貸併用住宅のメリットについて
この賃貸併用住宅にも、当然メリット(魅力的な点)とデメリット(リスク)は両方あります。
賃貸併用住宅のメリットは
1.家賃収入で住宅ローンが返済できる
2.一般的な一戸建てやマンションよりも、賃貸用の部屋を一時的に居住用として子どもの勉強部屋にしたり、親の同居用の部屋にするなど、柔軟な対応がとりやすい
3.たとえ一戸だけ賃貸でも不動産オーナーであるので、確定申告時に青色申告をすれば税金の特別控除などが受けることができる
4.賃貸住宅部分については減価償却できるので節税になる
5.アパートローンに比べて、格段に簡単な審査で住宅ローンが受けられるなどなど、魅力的な点が満載です。
賃貸併用住宅のデメリットについて
1.通常の住宅ローンと比べて借入の金額が大きくなるので、ある程度の年収や貯金がないとローンを組むことが難しい
2.賃貸住宅部分が増えるので、必然的に自分の住宅部分の面積が狭くなる
3.不動産投資としては利回りが低い
4.他人と一緒の建物に住むことになるので、音の問題は避けることができない
5.売却するとき購入する層が少ないので、なかなか売れない
このようなリスクもあります。
そしてサブリース契約には注意しましょう
そして賃貸併用住宅を建てる際に、建設会社から「サブリース契約」をすすめられます。
サブリース契約とは、一括借り上げに伴う家賃保証制度のことです。安定的な収益を見込めることがメリットとして言われてます。
しかしサブリース契約には問題点が多く、安易に手を出してはいけないということを覚えておいてください。
サブリース契約では「安心の30年家賃保証」をうたっていますが、実際には2年に1度程度、家賃の見直しが行われます。
大抵の場合、数年後に保証家賃は引き下げられることになります。
さらに、建築や修繕に関わる費用が割高になること、途中解約をしたいと思っても、オーナー側からは簡単に契約解消ができない事などにも注意が必要です。
賃貸併用住宅のメリットばかりに目を向けず、まずはマイホームか投資か考えてから決断することが大切です。

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