知っておきたい、二世帯住宅を建てるときの注意点
自分の両親もしくは子供夫婦と一緒に暮らす為に、二世帯住宅を建てる方もいらっしゃいます。
二世帯住宅を建てる際に間取りや資金と同様に気になるのが名義や相続のことです。
土地は誰の名義なるのか、建物はどうすればいいのか、名義によって何が変わるのか気になるところです。
二世帯住宅の登記の名義は?
実は登記の名義はズバリ誰がどれだけ資金を出したかで決まります。
土地や建物の「名義」は持ち主という意味ですが、法律上は登記を誰の名前でするかということになります。
二世帯住宅場合は
1.親の土地に建て替えで二世帯住宅を建てる。
2,新しく土地を購入して二世帯住宅を建てる。
3,親の預貯金で二世帯住宅を建てる。
4,子供がローンを組んで二世帯住宅を建てる。
などの状況がよくあるケースになります。
ではこれらの場合の名義はどうなるでしょうか?
これらは先程説明しました「誰がどれだけ資金をだしたか」その割合に応じて名義の比率も決まるものなのです。
例を挙げますと、親の土地に二世帯住宅を建てると土地の名義は親の名義で、建物のみ資金を出した比率でそれぞれの持ち分が決まります。
また新しく土地を購入する場合は、土地・建物それぞれの出資比率で持ち分が決まります。
実は名義の考え方はとてもわかり易いのです。
二世帯住宅を建てる前にちょと考えましょう
二世帯住宅は親世代と子世帯が生活できる理想的な住宅ですが、建てる計画をする前に以下の事を考えてみてください。
1.世代ギャップがストレスになるかも
世帯の異なる家族がひとつ屋根の下で生活します。考え方や常識・味覚・生活リズムは異なり摩擦が生まれる可能性があります。
2.お金でもめるかも
二世帯住宅は当然ながら通常の戸建住宅より建築費が高くなりがちです。さらに完全分離型の二世帯住宅では、キッチンや浴室などの住宅設備が2つずつ設置することなる場合は建築費は跳ね上がります。
また水道光熱費もどちらがどれだけ負担するのか、使用頻度や使用量でもめることもあります。
3.賃貸も売買も両方しづらいかも
通常の世帯に比べるとお部屋が広すぎて、賃貸で貸すのも、売却するのも難しい傾向にあります。
4.相続をめぐる親族間でのトラブルが起きやすいかも
二世帯住宅に住んでいた親が亡くなった場合、同居している子供が不動産を相続し、そのまま住むケースが多いです。
その場合、相続人が他にもいて、被相続人(親)に金融資産がなく、相続できるのが不動産のみの場合に相続トラブルに発展する可能性があります。
二世帯住宅を建てる前には一緒に住む両親と話し合って、双方納得してから建設することをお勧めします。
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