賃貸で入居者が家賃を滞納して困っている
賃貸物件をお持ちの不動産オーナー様なら恐らく1度は経験する家賃滞納に関する悩み。
景気も未だ不安定な世の中、様々な理由で家賃を滞納する入居者は少なくありません。
そんな不動産オーナー様の家賃滞納の悩みを相談形式で対応をご紹介していきます。
入居者が家賃を滞納して困っている
◇不動産オーナー様の相談内容
賃貸マンションを貸しているのですが、家賃を滞納されています。
現在4ヶ月分滞納しているので入居者本人に話をすると、喧嘩腰で
「来月には退去する、書面は書く気がない。家賃は払う」
との事でした。
しかしその後家賃は振り込まれず、本人とも連絡が取れなくなりました。
そこで内容証明を本人と連帯保証人に送りましたがどちらも不在で戻ってきました。
入居者本人と話した内容は録音していましたが、これで退去したと言えるのでしょうか?
部屋にはまだ荷物があります。
それをこちらで処分して鍵を変えてしまっても大丈夫でしょうか?
本人や連帯保証人がそのまま居場所がわからない場合はどうしたらいいでしょうか?
家賃滞納に対しての対応策は
正直なんとも困った入居者です。
このケースの場合は、まずは1日でも早くお部屋を新しい人に貸せる状態にすることを最優先に考えることが重要です。
入居者を探したり、連帯保証人との話し合いの場を持つことは期待できそうになく、かえって解決を長引かせる結果になる可能性が高いです。
ただし無断で鍵を解錠したり、室内にある荷物を無断で処分するいわゆる「自力救済」は法律で禁止されています。
後日、入居者が現れて不法行為に基づく損害賠償請求がされる場合があります。
絶対にやめましょう。
では家賃を滞納している入居者や連帯保証人と連絡が取れない上に、内容証明郵便を発送しても戻ってきてしまう場合は、「公示送達」の手続きをとるしか方法がないと思います。
「公示送達」とは民事訴訟上の意思表示の送達の一種で、相手方の住所や居場所がわからない場合に、裁判所が公示を行うことで相手方にその意思表示が到達したとみなす制度です。
その上で、建物明け渡しと滞納家賃の請求を行い解決する方法が一番安全です。
ただこれらの手続きは少々複雑で面倒ですので、弁護士もしくは司法書士にご相談するのが一番です。
残念ながら時間と費用はかかってしまいますが、確実に部屋を貸せる状態にするには安全な手続きを踏まれることをオススメします。
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