不動産会社のしつこい営業はなぜなの?その理由と上手な断り方
「一度問い合わせをしただけなのに、何度も営業の電話やメールが来る…」
そんな経験をされたことはありませんか?
不動産会社からの営業がしつこいと感じる理由には、実はいくつかの“業界ならでは”の事情があります。
今回は、その背景と上手に断る方法を分かりやすく解説します。
なぜ不動産会社の営業はしつこいの?
1. 一括査定サイトの利用料を払っているから
最近は、インターネットで「無料一括査定サイト」を使って複数社に査定依頼をする方が増えています。
ですが、実はこのサイトを通して情報を受け取る不動産会社は「利用料」を支払っており、見込み客を得るための“有料リスト”なのです。
そのため、「せっかく費用を払って得たお客様情報を無駄にしたくない」と、熱心に連絡をしてくるわけです。悪気があるわけではなく、仕組み上どうしても営業が集中してしまうのです。
2. 成約しないと収入にならないから
不動産会社の仲介手数料は、契約が成立したときに初めて発生します。つまり、どれだけ査定や案内をしても、成約しなければ収益は「ゼロ」です。
「無料査定をしたのに契約に至らない」と、営業担当者にとってはタダ働きの状態になります。だからこそ、なんとか契約につなげようと積極的に連絡してくるのです。
3. 営業ノルマがあるから
多くの不動産会社では、営業担当者ごとにノルマが設定されています。
成果が給与に反映される“歩合制”の会社も多く、「契約を取らなければ給料が下がる」というプレッシャーの中で動いています。
個人だけでなく、店舗単位でのノルマがある場合もあり、どうしても“強めの営業”になってしまうことがあるのです。
4. 売却物件の確保が最優先だから
不動産会社にとって、「売り物件(売主)」を預かることが最重要です。なぜなら、売却の依頼を受ければ、契約が成立した際に確実に仲介手数料が入るからです。
一方、買主はどこの会社からでも同じ物件を紹介してもらえることが多く、「案内したけれど他社で契約された」というケースも珍しくありません。そのため、売却物件の確保に力を入れ、営業がしつこくなってしまうのです。
しつこい営業を上手に断る方法
1. はっきりと断る
一番大切なのは、「もう依頼するつもりはありません」とはっきり伝えることです。あいまいな返事をしてしまうと、「まだ可能性がある」と思われ、営業が続いてしまいます。
「今回は他社にお願いしました」「検討をやめました」など、きちんと理由を伝えるとスムーズです。
2. 無視や嘘は避ける
無視をしたり、「売却はやめました」といった嘘をつくのはおすすめしません。なぜなら、のちに別の取引で同じ会社が関わってくる可能性があるからです。
不動産業界は意外とつながりが多いもの。将来的なトラブルや気まずさを避けるためにも、誠実に対応しましょう。
3. メールで伝えてもOK
電話では断りにくい…という場合は、メールで伝えるのも有効です。記録が残るため、「言った・言わない」のトラブル防止にもなります。
文面は、
「このたびはご対応ありがとうございました。今回は他社にお願いすることになりました。またの機会がありましたらよろしくお願いいたします。」
といった丁寧な言い回しで十分です。
それでもしつこい場合はどうする?
はっきり断ったのに何度も電話が来る、訪問されるなど「度を超えた営業」の場合は、
宅地建物取引業法によって禁止されている行為に当たることがあります。その際は、国土交通省や都道府県の宅建業免許窓口に相談しましょう。
免許番号(「国土交通大臣(〇)第××号」または「都道府県知事(〇)第××号」)を調べ、該当する行政庁へ報告すると対応してもらえます。
そもそもしつこい営業を受けないために
しつこい営業を避けたいなら、信頼できる不動産会社を自分で選ぶことが一番です。
一括査定サイトは便利ですが、どの会社が紹介されるか分からないことも多く、対応に差があります。会社の実績や評判、地域密着度などを事前に確認し、自分の目で選ぶようにしましょう。
まとめ
・不動産会社の営業がしつこいのは「仕組み」と「成果報酬制度」に理由がある
・断るときはあいまいにせず、はっきりと伝える
・しつこすぎる場合は、行政機関へ相談を
・信頼できる不動産会社を自分で見極めることが大切
不動産の売却は、人生の中でも大きなイベントのひとつ。安心して相談できるパートナーを選ぶことで、スムーズで気持ちの良い取引につながります。
「しつこい営業が心配…」という方も、信頼できる会社に出会えば、不動産売却は決して怖いものではありません。
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