福岡の屋台はもっと愛される屋台へなっていきます
屋台の明かりの下に人々が集い、語り合う姿は、福岡ならではの光景です。
福岡市民や観光客に愛される屋台を未来につないでいくために、福岡市が「福岡市屋台基本条例」を制定して10年がたちました。
新たな屋台も続々と登場し、まちににぎわいをもたらしています。
屋台の誕生~転換期
福岡の屋台は、戦後の混乱期に誕生し、昭和40年代には、福岡市内で400軒以上が営業していました。
やがて都市の成長が進むにつれ、屋台は減少していきます。
衛生面や通行の妨げになるなどの問題も市民から指摘されるようになりました。
そして平成7年(1995年)、福岡県警から
「屋台営業の新規参入は原則認めない」
という方針が打ち出されます。
平成22年には屋台の数が最盛期の半分以下になり、屋台はいずれ消えてしまうと憂う声も聞かれました。
変わる福岡の屋台
福岡市は屋台存続のために、周辺地域の住民や屋台営業者とともに議論を進めて、平成25年(2013年)に全国初となる屋台基本条例が制定されました。
◇歩行者に迷惑がかからないよう、一定の時間や区画で営業する
◇道路を汚さない
◇汚水を排水溝に流さない
◇メニューに料金を表示する
などのルールを定めて、上下水道や電気などの整備に取り組んできました。
平成28年には、誰でも新規参入できるように「公募制度」がスタートしました。
これまでに行われた4回の公募で、フレンチや多国籍料理、バー、カフェなど、個性的な屋台が次々に誕生しています。
新たに13軒の屋台が登場しました
福岡市内には現在106軒の屋台があります。
このうち13軒は、6月~7月にかけて天神や中洲、長浜地区に順次オープする新規屋台です。
営業者の高齢化や人の流れの変化に伴い、屋台の数が減少していた長浜地区にも賑わいが戻り、地域の活性化につながると期待されています。
福岡市は今後も屋台が市民や観光客に親しまれて、福岡のまちを共存していけるように問組んでいくそうです。
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