不動産の売買取引・今回は「2つの土地を同時に売却」その3
当社で仲介しました不動産売買について、前回、前々回と2回にわたり紹介しています。
前回のブログでは、売却を依頼された土地を建売業者に売却しようと打診しましたが、「建築面積の制限」があり、土地を分譲できないので難色を示していました。
そこで隣の土地と合わせて一緒に売却できないか進めている所まででした。
今回はその続きになります。
隣同士の土地を同時に一括で売却することに
月極駐車場のオーナー様(Bさん)に売却のご相談をしてから、1週間後連絡がありました。
Bさん「この前の土地の売却だけど、息子に話したら売るのに賛成だったのよ。それで今回いいきっかけになったので売却することにしたわ」
私「ありがとうございます。あの土地に息子さんが自宅を建てる予定があるのであればこのまま月極駐車場でも良いかなとは思っていたのですが、以前お聞きした時に無さそうとのことでしたから。」
Bさん「そうなのよ。結局賃貸マンションやアパートが建てれないし、息子たちもいらないと言っているのでこれでよかったかもね」
ということで、2筆の土地を一括で買主(建売業者)に売却する話が決まり、売買価格もこちらの側(売主)の希望金額で買主に側も了承してもらいました。
売買契約後に駐車場の閉鎖を通知、そして確定測量
売買契約を結んだ後は、月極駐車場の契約者に閉鎖する旨の通知を出します。
月極駐車場は借地借家法の適用外ですので、契約書の内容に沿って貸主からの1ヶ月前の解約予告で通知しました。
契約していた車の台数も少なかったので、スムースに解約が進みました。
またこの土地は埋蔵文化財包蔵地外の土地であったので、試掘調査もありません。(そのことが建売業者が購入に前向きになってひとつの要因でもありました)
土地の確定測量については、いつもお世話になっている土地家屋調査士に依頼しました。
売主側の売買の際の条件として『現況渡しで、傾いているブロックについてもそのままで引き渡し』を求める代わりに、買主側の条件が『土地の確定測量後の引き渡し』でしたので、売主側の費用負担で行いました。
周辺住民の方との立ち会いは問題なかったのですが、役所と前面道路との境界の立会いの日程が遅れたこともあり、約1ヶ月半ぐらいかかりました。
土地の決済引き渡しが無事に完了しました
確定測量が完了したタイミングで、買主の取引銀行で司法書士立ち会いのもと、無事に残代金の支払いと、所有権移転登記の手続きが完了しました。
元々ご依頼いただいた売主様がきっかけで、隣の土地オーナー様(Bさん)の売買も手掛けることができました。
売主様も「主人から相続した土地が、早めに処分できて良かった」と喜んできただき、
Bさんは「これで駐車場の管理がなくなるのでフクエイホームさんとの繋がりがなくなるのが寂しいね」とまで言っていただきました。
今回の様な不動産売買のケースは、地上げした場合をのぞけば珍しいケースだと思います。
たまたま両隣地の土地の管理を当社でしていたことで、話もスムースにまとまり、進めることができました。
これも先々代・先代の社長が長年積み上げてきた信頼のお陰げで、不動産オーナー様も私達を信用していただいている結果だと感じました。
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