「どうしたらいいの?」空き家のお悩み3選、相続と解体、家の傾きの対処法
近年、日本では空き家が増え続けています。福岡県でも例外ではなく、老朽化や相続がきっかけとなった相談が年々増加しています。
そこで福岡県は、実際に寄せられた空き家の相談事例をまとめた「事例集」を作っています。その内容をいくつかご紹介します。
相続人が空き家の解体に協力してくれない
■相談内容
父の持っていた土地と建物を相続する予定ですが、建物はかなり傷んでいて危険な状態です。
相続人は兄弟2人。私は解体して土地を売り、そのお金で費用を賄いたいのですが、弟が手続きに協力してくれません。どう進めればいいでしょうか?
■解決方法
まずは、兄弟でしっかり話し合い(=遺産分割協議)をする必要があります。それでも話し合いがまとまらない場合は、家庭裁判所で「調停」を申し立てることもできます。
また、空き家が危険な状態のまま放置されると、市役所から注意や指導が入り、最終的には行政が強制的に解体することもあります。
その場合、解体費用は相続人の負担になることもあるため、早めの対応が大切です。
そして、解体や売却を進めるためにも、相続登記(名義変更)を必ず行う必要があります。登記が完了すれば、土地の売却などの手続きが進めやすくなります。
建物の登記がない空き家
■相談内容
長屋のうち1軒は登記があるのですが、もう1軒は登記がありません。登記がない建物が老朽化しており、どうすればいいのか分かりません。
■解決方法
建物の登記がない場合、まずはその建物の所有者を調べる必要があります。
多くの場合、建物の持ち主は土地の所有者と同じであることが多いため、土地の登記簿を確認するところから始めましょう。
もし持ち主が全く分からない場合は、非常に判断が難しく、場合によっては国のものとみなされる可能性もあります。
こうしたケースは慎重な確認が必要なので、司法書士など専門家へ相談することをおすすめします。
自分の家が傾いている気がする
■相談内容
自宅が傾いているように感じます。直すとしたらどれくらい費用がかかるのでしょうか?思い切って解体した場合の費用や、自治体の補助金制度についても知りたいです。
■解決方法
家の「傾き」を直す工事は、かなり高額になることが多く、必ずしもおすすめできません。
状況によっては、解体して更地にする方が費用が抑えられることもあります。
解体費用の目安は、
・建物の構造や広さによりますが「坪3~5万円程度」
・家具などの処分費用は「20万円前後」がひとつの目安です
自治体によっては、老朽化した空き家の解体に補助金が出ることがあります。
制度の内容は市町村ごとに違うため、まずはお住まいの市区町村に問い合わせてみてください。
まとめ
今回ご紹介したのは、実際に多い空き家の相談内容です。しかし同じ空き家問題でも、状況は一つひとつ違います。
解体・売却・相続・名義・補助金などは、専門的な判断が必要になる場合がありますので、司法書士・弁護士・不動産会社など、専門家へ相談しながら進めることをおすすめします。
空き家は早めに向き合うほど、費用やトラブルが少なく済みます。気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
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