福岡のうどんは「コシ」がないのが当たり前
福岡県と言えば、「とんこつラーメン」の印象が強烈ですが、実は福岡の地元の人間は「うどん」の方をよく食べます。
ラーメン店よりもお店の数は多く、うどんの発祥の地という説も有名な話です。
うどん・そば発祥の地 博多「承天寺」
福岡市博多区に承天寺(しょうてんじ)というお寺があります。
ここは博多祗園山笠発祥の寺としても知られる承天寺の境内には「饂飩(うどん)蕎麦(そば)発祥之地」という石碑が建っています。
承天寺を開山したお坊さん・聖一国師(しょういちこくし)は、仁治2年(1241年)に中国・宋の国から帰国した際に、仏教とともに製粉の技術を持ち帰り「饂飩・蕎麦・饅頭」などの粉物食文化を伝えたと言われております。
彼が持ち帰ったといわれる物に製麺・製茶の図面があったのがきっかけだそうです。
饅頭も、聖一国師が親切にしてくれた茶店の主人に製法を教えたと伝えられています。
また、羊羹(ようかん)の作り方も伝えたそうで、中世(鎌倉、室町時代)茶道の発展とともに饅頭も羊羹も広がりました。
福岡のうどんの特徴は?
特徴1「やわらかい麺」
福岡のうどんの最大の特徴は、麺が非常にやわらかいことです。
一般的なうどんコシが強いですが、福岡のうどんはコシがほとんどなく、もちっとした柔らかい食感が特徴です。
特徴2「だしの風味」
福岡のうどんは、昆布やいりこ(煮干し)などを使ったあっさりとしたダシが特徴です。これに醤油やみりんを加えて、さっぱりとしや風味に仕上げられます。
他の地域では濃いめのダシを使うことが多いですが、福岡は比較的薄味です。
特徴3「具材」
福岡のうどんには「ごぼう天うどん」や「肉うどん」、「丸天うどん」など、独特のトッピングがあります。
福岡のうどんにコシがない理由は
福岡のうどんにコシがない理由は、商人の町だったのでうどんを噛む手間すら惜しみ、すぐに食べられて消化が良いものが好まれたなど諸説あります。
福岡県出身タレントのタモリさんが、TVで「うどんはコシはいらない」と事あるごとにおっしゃられて、福岡のうどんを愛しておられます。
福岡の人にとっては、ラーメン以上にうどんが日常食として親しまれています。
ちなみにおすすめは今話題の人気店、資さんうどんの「肉ごぼう天うどん」です。
関連した記事を読む
- 2024/12/01
- 2024/11/26
- 2024/11/21
- 2024/11/03