土地の地盤改良工事について知っておきたい
地盤改良工事とは、軟弱地盤に手を加えて建物を建てるための土台を補強する工事の事です。
土地の地盤改良工事については最低限、どのようなものなのかについては知っておくべきです。
地盤改良工事の内容と大体の工事費を理解していれば、賃貸アパート・マンションの建築の企画を行う際に、概算の経費を見込みやすくなるからです。
代表的な地盤改良工事の紹介
建物土台は「基礎」といい、建物の骨格がぐらつかないようにするベースを作ります。この「基礎」はある程度土地の強度がないと、しっかり地盤に固定することができません。
ですので、軟弱地盤である場合この地盤を何らかの方法で「基礎」を設置しやすい状況にかえてあげる必要が出てくるのです。
代表的な地盤改良工事は、地盤の中に杭を埋め込み、その上に「基礎」を作るというものです。「基礎」が杭に支える形になりますので、地盤の状況によらず「基礎」が安定することになります。
杭の種類は大きく2種類あり、それは「摩擦杭」・「支持杭」と言われるものです。
摩擦杭とはコンクリートの太い柱を地中に埋め込み、摩擦力を使って「基礎」を支える方法です。木造の戸建て住宅を建てる場合には一般的に行われる方法です。
一方、「支持杭」とは地中の硬い層(支持層といいます)に直接杭を突き刺し、その上に「基礎」を作りる事で建物を支える方法です。
ボーリング調査で地盤の状況を調査して工事に入ります
地盤というのは場所や地域により千差万別で、状況に応じて工法を選択します。
一般的には摩擦杭の方がコストは抑えられますが、コンクリートが固まりにくい土質の場合などは支持杭を使うこともあります。
地中に支持層がない場合などは、摩擦杭での工法を選択します。
工事費は、地盤の状況や建物の規模にもよりますが例えば一戸建てでしたら1棟あたり80~90万円というのが大体の費用の目安です。
地盤改良が必要がどうかは、一般的には建設会社がボーリング調査をすることが多いですが、JIO(日本住宅保証検査機構)のような第三者機関を利用するのも良いです。
JIOは地盤調査を行い、改良工事が必要になった場合には地盤と建物にとって最適の地盤改良工法を提案してくれます。
それ以外にも、工事中に4度の検査を行い手抜き工事を防ぎます。検査にすべて合格すれば保証書が発行され10年間の保証まで得られます。
入居者の目には見えないので、この改良工事をすれば家賃が高くとれるわけではありませんが、建物の安全のためにも地盤改良は無視することはできません。

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