マンションの寿命は何年?
マンションは寿命が過ぎると、老朽化により倒壊の危険があるので取り壊さなければいけなくなります。
「マンションはコンクリートでできているので長持ちするはず」
とか
「最低でも60年は住めるでしょ」
そう信じている方は多いです。
この「60年」という数字はいったいどこからきてるのでしょうか。
マンションの寿命の根拠は
実は鉄筋コンクリート造の建物の資産を計算する便宜上、財務省が一律で決めた法定耐用年数の60年からきているようです。
しかし、1998年の税制改正でその年以降の鉄筋コンクリート造のマンションの法定耐用年数はなんと、「47年」と短くなってしまいました。
ただし、マンションの建て方や住み方によって耐用年数はバラツキがあるので、一括に考えるのには少々無理があるとは思いますが・・・・
マンションを建て替えるのは40年経った頃が多い
少し古い資料になりますが、国土交通省が2013年に作成した報告書によりますと、
「マンションの平均寿命は68年、建て替え物件の着工時期は築後40年」
となっています。
そんなに短いの? と感じた方も多いのではないでしょうか。
平均寿命はあくまでも取り壊されたマンションの平均寿命で、実際には30~40年程度で取り壊されるマンションがあります。
一方でそれらと同時期に建てられても長く住み続けてるマンションもあります。
マンションが解体される理由は排水管
生活をする為にマンション内に張り巡らされている排水管が古くなれば、生活に支障をきたしてしまいます。
排水管の平均寿命は約20〜30年ほどと言われており、マンションの耐用年数より短いです。
そのためにマンションの耐用年数や寿命以前に排水管の寿命が来てしまい、人が住めない環境になってしまいます。
排水管工事を行えば、問題なく人が住めますが、耐震改修工事と同じく、特に築年数が立っているマンションは、構造自体から工事しなければいけない場合が多いいです。
そうなると排水管は膨大なリフォーム費用がかかります。
そのために排水管の寿命が来たことによって、解体されるマンションが多くなっています。
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