株式会社フクエイホーム
2026年06月06日
日々の出来事
不動産屋のポケットに眠る、小さな相棒の話
不動産屋の営業マンが、スーツのポケットやカバンにこっそり忍ばせているもの。名刺でもボールペンでもなく、実は「メジャー(巻尺)」だったりします。
内見のご案内中、お客様の表情はいつも少し不思議な混ざり方をしています。夢を膨らませながらも、どこかそわそわ。「今使っている洗濯機、ここに入るかしら」「あのソファ、この壁に沿って置けるかな」——そんな言葉が、ふわっと部屋の中に漂います。
そういう瞬間こそ、出番です。
ポケットからメジャーをさっと取り出して、シュルルッと巻き尺を伸ばす。たったそれだけのことなのに、なぜかちょっとだけ、かっこいい気がしてしまう。お医者さんが聴診器を首にかけるような、板前さんが包丁を手に取るような——道具を持つだけで、なんとなく「この人に任せられる」と思ってもらえる、あの感じに近いかもしれません。
ただ、毎日メジャーを引っ張り続けていると、ちょっとした副作用が出てきます。休日にカフェへ行っても、お気に入りの家具屋をぶらついていても、「このテーブルと椅子の間隔、何センチだろう」と気になって、無意識にカバンへ手が伸びてしまうんです。もはや職業病と言うより、体に染みついた癖のようなもの。
料理人にとっての「マイ包丁」、美容師さんにとっての「マイシザー」と同じように、メジャーは私たちにとって体の一部みたいな道具です。お客様の暮らしが、新しい空間にきちんと「収まる」かどうかを確かめるための、小さくて頼もしい相棒。
お部屋探しの内見の際は、ぜひ営業マンのメジャーさばきにも、ちらりと目を向けてみてください。
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