地震保険、入っていますか?賃貸オーナーが「絶対に外してはいけない」理由
昨今の保険料値上げに伴い、オーナー様から「地震保険を見直したい」「外してもいいか?」というご相談を受けることがあります。
結論から申し上げますと、賃貸経営において地震保険を外すことは、あまりにもリスクが高く、おすすめできません。
今回は、不動産実務の視点から、なぜオーナー様にこそ地震保険が必要なのか、その理由を整理しました。
1. 地震保険は「ローン返済」を守る命綱
マイホームと違い、賃貸物件が被災して住めなくなると、入居者様が退去し、家賃収入がストップしてしまいます。しかし、銀行へのローン返済は待ってくれません。
地震保険の最大のメリットは、被害認定から保険金支払いまでが非常に早いことです(一般的に最短1週間〜)。
この素早い現金を、修繕費だけでなく「家賃が入らない期間のローン返済」や「当面の運転資金」に充てることで、黒字倒産(資金ショート)を防ぐことができます。
2. 地震による火災は、火災保険では「0円」
これは意外と盲点ですが、地震が原因で起きた火災や、津波による被害は、通常の火災保険では一切補償されません。
木造アパートなどは特に、隣家からの延焼リスクがあります。 「建物」と「事業」の両方を守れるのは、地震保険だけです。
3. 「補償額が足りない」という誤解
「地震保険は最大でも建物の半額しか出ないから、建て替えできない」というお声をよく聞きます。
しかし、前述の通り、この保険の役割は「完全な建て替え」だけではありません。
「事業を継続させるための止血剤(現金)」としての役割が非常に大きいのです。 また、アパートの構造や契約によっては、十分な補償額を確保できるケースも多々あります。
まとめ:地震保険は「お守り」ではなく「生活再建のチケット」
建築費が高騰している2026年現在、万が一の際に自己資金だけで再建や修繕を行うのは容易ではありません。
地震保険は、建物そのものを直すためだけではなく、「大家業というビジネスそのもの」を倒産から守るための必要経費です。
コスト削減は重要ですが、ここだけは削らず、むしろ特約などで補強をご検討されることをお勧めいたします。
関連した記事を読む
- 2026/07/14
- 2026/07/07
- 2026/06/30
- 2026/06/23
-
夏の内見は、正直つらい。でも「夏に見てよかった」と思う理由がある【7月の現場から】2026/07/18 -
マンションの防災対策、できていますか?福岡市が「マンション防災・減災マニュアル」を公開2026/07/17 -
住所変更登記が2026年4月から義務化に。「スマート変更登記」で手続きの手間をなくす方法2026/07/14 -
「この家を売ることに決めました」——70代のお客様が教えてくれたこと2026/07/11 -
福岡市で妊娠・不妊のことを無料相談できる場所「福岡市プレコンセプションケアセンター」2026/07/10 -
共有名義の不動産を売却する5つの方法 相続・離婚ケース別に解説2026/07/07


