畑から土地の造成工事・擁壁工事・農地転用して店舗を誘致した時の話
ある時、オーナー様から相談がありました。
オーナー様「今まで畑を耕していた土地があるんだけど、最近手が回らなくなってやめようかと思う。」
私「そうですか。でもあの土地は道路からかなり沈んでいるので宅地にするには工事費用がかかりますよ」
オーナー様「いいよ、子ども達も畑は耕さないし、この際宅地に変えて活用しやすいようにしたい。あと宅地にした後の活用方法も考えてほしい。」
ということで、畑を造成工事及び農地の転用を行い、土地の有効活用をすることになりました。
100坪ある土地の資産活用を考える
この畑は市街地中心部にあり、100坪ほどの広さです。
下の写真のとおり、土地が道路から2m下がっており、まずは土地の造成工事をして前面道路の高さまで土地を上げることが必要になります。
さっそく、業者に見積もりを依頼し、オーナー様に工事内容及び、費用等を確認していただき許可をいただきました。
隣に水路があったたため、擁壁工事も含めると大掛かりな工事になりましたが、無事完了しました。
合わせて畑の状態ではいけませんので、行政書士にお願いして宅地に変更するための農地転用許可の手続きも行いました。
次の問題その土地をどう利用するかです。
不動産オーナー様は賃貸マンションやアパートを建てるのは考えていません。
まずは、コンビニはどうだろうかと思い、以前何件か当社で誘致したこともありセブンイレブンに打診をしてみました。
しかし、セブンイレブンは土地の敷地の広さが狭いということでダメでした。
コンビニは店舗の広さも年々広くなっており、駐車場のことも考えると200~300坪は欲しいみたいです。
次の月極駐車場・もしくはコインパーキングを検討しました。
しかし、敷地を調べると土地の形や間口の問題で駐車台数が8台程度しかとれません。
通常であればそれでも良いのですが、土地の造成工事費用がかなりかかりましたのでもう少し収入がある方がいいのではということでいったん保留。
コインパーキングについても相談してみましたが、周辺に競合のコインパーキングが多数あり、あまり賃料が見込めませんでした。
そんな時にコインランドリーの話が・・・
そんなとき、社員から
「コインランドリーはどうですか」
と提案がありました。
私も利用したことがありますが、最近のコインランドリーはしみ抜きの専用の台があり、セルフなので自分で作業をしないといけませんがとても便利です。
靴洗い専用の洗濯機もオススメで、白いスニーカーも綺麗になりました。
以前からある大手のコインランドリーの会社が何回か当社に営業で来ておりました。
他の土地で打診をしたことがありましたが、なかなか条件等が合わず、その時は契約までには至りませんでした。
さっそく土地の件を先方に打診したところ、ぜひ出店したいと返事をいただきました。
幹線道路沿いで目立つし、周辺はマンションなどの住宅が立ち並んでいること、そして福岡市内での出店に力を入れていることもあり話は進んでいきました。
今回は事業用定期借地契約で契約をしました。
オーナー様が土地を長期にわたってコインランドリー業者に貸します。
その土地にコインランドリー業者が建物を建てるという内容です。
契約終了時には建物を取り壊して更地にして返す形になります。
土地の造成工事から色々ありましたが、なんとか無事にOPENすることができました。
オーナー様もとても喜んでいただき、付近を散歩する際に店舗にお客さんが入っているのを見ると安心すると嬉しそうに話していました。
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