不動産投資・不動産売買は路線価が大事です
不動産は一物四価と言われ、4つの評価基準があります。
その4つとは
・実勢価格
・公示価格
・相続税評価額(路線価)
・固定資産税評価額
となりますが、この中で一番重要なのが路線価です。
ではなぜ路線価が不動産投資・売買で重要なのでしょうか?
それは3つの理由があります。
1.路線価がわかれば実勢価格がわかる
路線価は国税庁が約40万箇所の道路を選んで値段を設定しまいます。
その為、土地の相場をより詳細に把握することができます。
この路線価がわかると実勢価格を知ることができます。
それは公示価格の8割が路線価になっているので、路線価がわかればそれを80%で割り戻すことで実勢価格を出すことができます。
例えば路線価が1㎡あたり80万円とした場合、割る0.8をすると、100万円になります。
【路線価80万円÷0.8=実勢価格100万円】
この実勢価格を照らし合わせて、実際の不動産販売価格に対して高い・安いの基準にしていくことになります。
2.路線価は土地担保評価の基準
不動産を見つけて購入を検討する場合、銀行から借り入れをする際の土地の担保評価というのは、この路線価の8割になっています。
先程の例を使って説明しますと、1㎡あたり80万円が路線価だとすると、掛けることの80%つまり64万円が銀行の担保評価となります。
【路線価80万円✕0.8=担保評価64万円】
1㎡あたり64万円借りられる可能性があるということになります。
つまり、100万円が実勢価格だったとすると、銀行の見る土地の評価額というのは64万円ということになるわけです。
3.路線価は相続税の評価基準
毎年7月に発表されているこの路線価ですが、実は相続税の評価基準にもなっています。
なので自分の所有している不動産に照らし合わせて、相続税評価額が上がっただろうか、下がったのかということを常に把握することができます。
路線価の調べ方
この路線価ですが、どうやって調べられられるかといいますと、パソコン・スマホがあれば簡単に調べることができます。
国税庁のサイトに「路線価図評価倍率表」というページががあります。
ここには過去7年分の路線価データが並んでいます。
そこから都道府県名から路線価図市町村・地名と辿っていくと自分の調べたい路線価が出てきます。
このように購入したい不動産があれば、路線価でこの土地の実勢価格そして担保評価を調べる事ができます。
また将来自分が相続をしないといけないとの心配がある不動産がある場合は、この路線価と土地の広さを掛ければ相続税の評価額を出すことができます。
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