住宅ローンを借りる時に銀行はどこを見て審査するの?
住宅を購入する場合にほとんどの人がお世話になるのが住宅ローンです。
そして住宅ローンで借りる場合は必ず審査があります。
無事に審査が通るか融資が受けられるかドキドキします。この審査の基準はどんなものなのか気になります。
世帯主の年収や年齢の他、勤務先の会社の規模や職種など、たくさんの要素から銀行はどこを見て融資を決めているのでしょうか?
銀行など金融機関が重視する項目は?
国土交通省では毎年「民間住宅ローンの実態に関する調査」を行っています。
その調査では、審査基準となる項目を20項目にまとめられています。
気になる項目の重視する順位を挙げてみますと
・5位 年 収 95.8%
・13位 雇用形態 71.3%
・16位 業 種 41,7%
・17位 雇用先の規模 29.7%
「年収」は実は5位で、95.8%の金融機関が審査項目に挙げているのはわかりますが、トップではないというのも意外な感じですね。
勤務先や仕事に関連した項目の「雇用形態」も13位、「業種」41.7%で16位となっています。
つまり、年収は重要だけどどこに努めているかとか、どんな仕事をしているかはさほど重視されないということでしょうか?
住宅ローンの融資の際は何にこだわるのか?
他にも項目のランキングを見ていきますと、
・6位 担保評価 95%
・15位 国 籍 54.9%
・18位 家族構成 27.3%
・19位 所有資産 26.1%
・20位 性 別 20.9%
「国籍」「性別」「家族構成」などの項目はあまり重視すると答えた金融機関の%が少ないです。
意外なところで「所有資産」が26.1%で19位になっています。
ただこれは「担保評価」は95%で6位になっていることから、他にどんな資産を持っているとかではなく、あくまでも融資対象の不動産資産の担保価値の方を重視するという事だと思います。
住宅ローンの融資は年齢にこだわる
金融機関が融資を行う際に最も考慮している項目は「完済時の年齢」です。
実に99.3%の金融機関が項目として挙げています。
そして次に考慮しているのが「借り入れをする時の年齢」です。
これも97.5%の金融機関が項目として挙げています。
ちなみにベスト5はこのようになります。
・1位 完済時の年齢 99.3%
・2位 借り入れ時の年齢 97.5%
・3位 返済負担の割合 97.3%
・4位 勤続年数 96%
・5位 年収 95.8%
つまり、住宅ローンを借りたい人が
「何歳で借りて何歳で返済を終了するか」
という事を一番重視しているということになります。
「現時点でいくら収入があるか」や「担保はあるか」よりも、借りる人の年齢を重視しているということです。
住宅ローンは一旦融資が実行されると返済が完了するまで何十年もかかります。
仮に30歳で返済期間30年の融資を受けたとすると、返済が完了するのは60歳になります。
30年という長い間、本当に確実に返済できるかどうかを審査するのはとても難しいです。それで判断基準となるのが「完済時の年齢」というわけです。
この結果をふまえると、融資を受けやすいのは年齢が若い人ということになります。
一定以上の年齢になってから家を建てたり、購入する場合は融資期間を短くして完済時の年齢を早めるために、自己資金の比率を多くすることが必要になってきます。
つまり、少なくとも資金面だけでかんがえるならば
「家は早めに建てておいた方がいい」
ということになります。
多くの人が30歳代で家を建てたり、マンションを購入するのは納得がいく話ですね。
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