賃貸のお部屋の空室を少しでも減らしたい
今は同じような賃貸物件があふれていて、お部屋を探す人は選び放題のいわゆる「借り手市場」です。
このような背景もあって、賃貸住宅を経営されている賃貸オーナー様の悩みのタネは空室対策です。
対策と言ってもできることが無限にあふれているわけではありません。
アイディア次第でいくらでもやりようはありますが、大きく分けると2通りの方法があります。
リフォーム・リノベで賃貸物件の価値を上げる
以前は家賃を値上げして貸すことを目的に、大幅なリフォーム・リノベをすることがありました。
本来なら8万円で貸していた賃貸物件を、リフォームをする事で物件価値を上げ、相場以上の家賃で借りてもらおうというものです。
それが効果を上げていた時期がたしかにありました。
残念ながら今はそう簡単ではありません。
「リフォームをしたら家賃を高く貸せる」という訳ではなくなりました。
リフォーム・リノベされたお部屋は、周辺の似たような物件に比べて家賃が高すぎなければ、通常の物件より「お得感」がでます。
他の競合している賃貸物件にはない割安感と清潔感を与えることで、お客様が選ぶようになります。
実は、空室対策に対するこのリフォーム・リノベ工事の効果は
「競合物件に競り勝つための効果」と
「周りの物件とのどんぐりの背比べから抜け出す効果」
なのです。
入居募集中の家賃を値下げする
賃貸物件の空室対策で家賃の値下げは有効的です。
ただし、むやみに金額を下げるのではなく、周辺の競合物件と見ながら効果的に下げる方がいいです。
例えば、同じタイプの物件が8万円台で並んでいる中で、自分の物件だけ7万円台で載っていたら、それだけで他の競合物件より目立ちます。
その結果多くのお客様の目に触れることになり、やがて部屋を見きて成約に至る機会も増えてくるのです。
部屋をリノベ工事する予算はない、もしくは費用をかけたくない。
そういう方は大勢いらっしゃいます。
そうなると、募集家賃を値下げすることによって割安感を出すことも考えてみましょう。
今どきの消費者は、実際にお部屋を見る前にインターネットなどで物件を事前に吟味します。
絞り込んでから最後に内覧するという行動をとる方がほとんどです。
賃貸ポータルサイトで自分の希望する条件を入れれば、それに該当する物件がすぐ確認できます。
昔のようにやみくもに不動産会社を歩き回るようなことはしません。
どれほど良い物件でも他の物件に埋もれてしまっていたら意味がありません。
「ちょっと家賃は高いけど、部屋をみてもらったら良さがわかる」
と考える賃貸オーナー様がいらっしゃいますが、実は賃貸市場では
「部屋の中を見てもらう」
ことが重要でとても大変でなのです。
まずはお客様にお部屋の中を見てもらう
賃貸住宅で空室の部屋をお客様に見てもらう前に、その部屋の良さが伝わらないと実際には内覧にも来てくれません。
「選んでもらうためにはどうしたらいいか?」
「競合物件よりも目立つためにはどうしたらいいのか?」
こうした部分を考えていかないといくら自信があるお部屋でも、いつまで経ってもの入居が決まらずに、隠れた良質物件にでしかありません。
賃貸物件の置かれた状況をきちんとご自分で認識して、お客様に選ばれるための差別化をどれだけできるかが、賃貸物件の空室を少しでも減らすことに繋がります。
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