鳥(ハトなど)の巣を自分で撤去すると法律違反になるのか?
公園などを散歩しているときにハトをみると和んだり、子どもたちが見ている風景を見ると微笑ましく感じます。
しかし賃貸管理においてはハトの被害は放置できない悩みのタネです。
先日、当社が管理している賃貸マンションの入居者から「マンションの通路にハトのフンが落ちている」との連絡がありました。
現地を確認すると、屋上へのハシゴがある所の通路に、ハトのフンが落ちていました。
しかも、通路の側溝部分に木の枝が数本落ちていて、恐らく巣を作っている最中でした。
鳥が巣を作る時期はいつ
鳥は子育てをしやすいように、エサの豊富な時期に巣作りを始めます。
その時期は、活動が活発になる3月~5月にかけての春先です。
鳥の巣は、マンションのエントランスやベランダ、駐車場などに作られることが多いです。
そしてそれを放置してしまうと、鳥のフンや巣作りに使う小枝が落ちてくるなどの被害が発生します。
またヒナが産まれると、鳴き声も聞こえてくるので、鳴き声にも悩まされてしまいます。
鳥が巣を作り始めたらどうする
鳥のヒナが巣立つまで暖かく見守りたいと思われる方は何も問題はありません。
ただ、フンの等の被害で困ると思われる方は、鳥が巣を作り出したら早めに片付けることオススメします。
当社も通路はマンションを定期清掃している業者にお願いして綺麗にしてもらいました。
今後ハトが来ないように、ハトよけの薬剤ジェルを数箇所設置しました。(この薬剤はよく効くのですが、屋根のない屋外では使えないのが難点です)
しかし巣が撤去できるのは、巣作りを始めたときだけです。
実は卵やヒナのいる巣の撤去は法律違反になります。
卵やヒナのいる鳥の巣を撤去するのは法律違反です
鳥獣保護法という法律があります。
それによると原則として、
「鳥獣を捕獲・殺傷したり、鳥類の卵を採取・損傷したりすること」
は、鳥獣保護法の8条で禁止されています。
つまり、鳥獣の捕獲・殺傷や、卵の採取・損傷が法律で禁じられているのです。
これに違反した場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
卵やヒナがいる巣を撤去するには
しかし鳥(ハトなど)のフン害がひどく、どうしても巣を撤去しなければ困るというような場合はどうすればいいでしょうか?
鳥獣による生活環境被害を防止する目的などが認められれば、捕獲や採取に関する許可(多くは都道府県知事または市町村長の許可)が出て専門業者が対処してくれる場合もあります。
どうしてもヒナがいたり卵がある巣の撤去が必要だという場合。
賃貸物件であればマンション・アパートのオーナー様もしくは管理会社へ連絡してください。
ご自分が所有している住居の場合は、最寄りの役所に相談してみてください。
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