不動産の相続税はいくらになるのか?あなたにでもできる!カンタン課税遺産総額試算法
相続対策を考える上で、現状の相続税額がどれくらいなのか把握しておくことはとても重要です。
しかし、相続税額を把握するためには相続財産がいくらあるのかわからないとできません。
そこで課税遺産総額(相続税の課税対象となる財産の評価額)を簡単に計算できる方法をご紹介します。
誰でも相続税額が見積もれるようになります
多少ざっくりした計算ですが、誰でも簡単に相続税の概算額も計算できるようになります。
もっとも遺産総額や相続税の概算額は、税理士さんによってもまったく同じになることはないので、素人が計算して見込額を出すだけなら何も問題はありません。
皆様自身が常に資産の現状を把握することができれば、相続対策を考える時にあれこれ躊躇することはなくなります。
建物50%・土地80%・ローン100%の法則
では、ざっくりと課税遺産総額を把握する方法を紹介します。
例えば、路線価評価額5,000万円の土地に5,000万円の新築アパートを全額ローンで建てた場合、課税遺産総額と資産の圧縮効果はどうなるのでしょうか?
実は次の3つの方法を使えばカンタンに計算できます。
1,建物の評価額は建築費の50%で評価
2,土地の評価額は路線価の80%で評価
3,ローンは100%で評価
これを先程のケースに当てはめると次のようになります。
建物の評価額 5,000万円✕50%=2,500万円
土地の評価額 5,000万円✕80%=4,000万円
ローン評価額 ▲5,000万円
合計1,500万円
すべてを計算すると、課税遺産総額は1,500万円。
更地の場合だと評価額は5,000万円なので、全額ローンでアパートを新築すると差し引き3,500万円の評価減となります。
相続人1人の場合の基礎控除は3,600万円になりますが、課税遺産総額(1,500万円)が基礎控除額以下のなので相続税はかからないことになります。
単純に、マンション・アパートを建てると評価額は「建物50%・土地80%になる」と覚えていればカンタンです。
相続財産は毎年変化します。ざっくりでも常に資産状況を把握できたほうが良いです。
ただ、原則的な計算方法とは違いますので、あくまでも参考程度にお願いします。

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