意外と知らない、不動産の住宅ローンの審査ではどこを見られるの?
土地を購入して家を建てる、もしくは中古住宅を購入する場合、ほとんどの人が金融機関から「住宅ローン」でお金を借りて購入します。
その「住宅ローン」は金融機関の審査が必ずあります。
この審査の基準はどんなものでしょうか。
パッと思いつくのは年収や年齢や勤務先の会社や職種など要素が出ると思います。
では実際はどこが重視されているのでしょうか?
住宅ローンで金融機関が特に重要にしている項目は?
国土交通省が金融機関等を対象に毎年行っている「民間住宅ローンの実態に関する調査」によると「融資を行う際に考慮する項目」としてまとめられているのは約20項目もあります。
金融機関が住宅ローンの審査をする際に、少し古い平成29年度の統計ですが、特に重要視している10項目についてわかりやすくランキング形式でご紹介していきます。
10位 返済負担率 82.6%
9位 金融機関の営業ヱリア 87%
8位 勤続年数 92.7%
7位 連帯保証 92.8%
6位 年収 93.6%
5位 融資可能額(融資率/借換の場合) 94.4%
4位 担保評価 95.5%
3位 借り入れ時の年齢 95.6%
2位 健康状態 95.7%
1位 完済する時の年齢 97.2%
※%の数値は金融機関(約1600以上の機関)が住宅ローンの融資を行う際に考慮する項目として挙げた割合になります。
これを見ますと金融機関が融資を行う際に最も重視している項目は「完済時の年齢」です。
実に97.2%の金融機関が考慮する項目に挙げています。
そして3位が「借入時の年齢」です。
つまり、住宅ローンの融資希望者が
「何歳で借り入れを開始して、何歳の時に返済を完了するか」
という事を重要にしているかよくわかります。
「現時点でいくら稼いでいるのか」もしくは「万が一の担保はあるのか」よりも、融資対象者の年齢が重要視されているということです。
住宅ローンの審査は融資対象者の年齢が重要
住宅ローンは一旦融資が実行されると、返済が完了するまでに何十年もかかる商品です。
仮に35歳で返済期間30年の融資を受けた場合、返済が終わるのが65歳になります。
この30年という長い間、確実に返済できるかどうか判断するのはとても難しいことです。
なので判断基準となってくるのが「完済する時の年齢」になるのです。
しかも「借りる時の年齢」よりも重視されています。
これらを踏まえると、融資を受けやすいのは年齢が若い人ということになります。
一定の年齢以上の年齢になってから家を建てたり購入する場合には、融資期間を短くして完済時の年齢を早めるために自己資金の入れる事が求められます。
資金面から判断するなら、家は早めに購入する事に越したことはありません。
しかし晩婚化が進む現在では、30代前半で家を建てたり、中古住宅を購入して住宅ローンを借りるというケースは、少なくなるのではないかと思います。
そのあたりは金融機関も柔軟な対応をしていくと思います。
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